情報誌 フラメンコ研究所 テレツサ

Nº4, Vol 4, pp 12-18

カディス、20116

CIFT 040402-2011

ISSN: 1989-1628

Indexada: EBSCO, LATINDEX, DOAJ, DICE, ISOC

 

オリジナル原稿

  1. 男性フラメンコ舞踊のバイオメカニック 静の時間と動の時間の分析


Análisis de los tiempos de pausa y actividad en el baile flamenco masculino.

Analysis of the rest and activity periods in masculine flamenco dance.

アルフォンソ・バルガス・マシーアス Email: vargas@flamencoinvestigacion.es

ホセ・ルイス・ゴンサレス・モンテシーノス

セバスティアン・G・ロサーノ

主任教授 ヘスース・モラ・ビセンテ

  1. フラメンコ研究所 テレツサ、スペイン、カディス

  2. カディス大学教育学部、スペイン、カディス
  3. サン・アントニオ・カトリック大学体育学部、ムルシア、スペイン

 

翻訳 (traducción):

石田 眞貴子

Makiko Ishida

日本大学生物資源科学部 

Email: makikoadelfa@hotmail.com

入稿20101121 校正20101130 承認:2010123 オンライン出版:20101210

レジメ

ここではフラメンコ舞踊の動の部分と静の部分の時間についての分析を行う。この調査は任意で参加した5人のプロの男性舞踊家のバイレを撮影し、分析を行ったものである。彼らの平均年齢は26 + 8.27歳、平均体重は56.18 + 2.29 kgであり、平均身長は170 + 4.30 cm.である。バイレの長さの平均は310.32 + 113.89 秒であった。静の時間をサパテアードをひとつも踏まない部分と考えるとその時間は非常に短く、だいたい1秒から7秒の間であった。バイレ全体の中での静の時間の平均は12.20 + 1.42秒でバイレ全体の時間の4.20%に相当する。反対に動の時間(1回でもサパテアードを踏んだ秒数)はかなり長く、実際、38.4%はその長さが120秒を超えるものであった。バイレにおけるトータルの動の時間の平均は340.4 + 57.92秒であり、バイレの実に96.15%にあたる。静の時間の60.61%1秒たらずのもので、それがそこかしこに散りばめられているのである。静の時間の平均が1.85 + 1.42秒であるのに対し、動の時間の平均は40.05 + 57.92秒である。この結果をフラメンコの踊り手に特化したトレーニングプログラムを作成する際のベースとする。

キーワード:フラメンコ舞踊―バイオメカニクス―静の時間―動の時間―男性舞踊家―サパテアード


はじめに

分析方法

 

フラメンコ舞踊は競技スポーツに相当するエネルギーを要求するバイレであり、プロの舞踊家は多大なエネルギー消費を必要とされているという研究がある1、そのためフラメンコ舞踊に特化したトレーニングが必要不可欠となる2。フラメンコに対応するプログラムを作成するために他のスポーツと同様に、踊っている最中に、どのような身体的、生理学的、バイオメカニクス的あるいはエネルギーの要求があるかを知る必要がある3。身体活動のバイオメカニクスによるアプローチはその後のトレーニングシステムを考えるという目的のためになされるものであり4、ここでは身体活動に適応したバイオメカニクスの映像分析のテクニックが使用され、この技術はフラメンコが踊られている間の動きを分析することを可能にした。この分析はトレーニングのシステムを構築する上で有効となる4。フラメンコを踊っている間の静の時間と動の時間が分析され、このことによりフラメンコ舞踊が要求する最大エネルギー値を知ることができる3

フラメンコ舞踊家のためのトレーニングの目的は、他のスポーツと同様に、スポーツ選手や踊り手がより効果的にその競技や踊りに適した身体能力を身につけ、効果的に身体能力を向上させることにある。身体に与える刺激は、そのボリューム、組み立てにおいてそれぞれ特徴がある5,6,7,8。又、レベルが低すぎるとトレーニングにならなないし、反対に刺激があまりに強すぎると疲労感を伴うオーバートレーニングの状態になる。

フラメンコ舞踊は2つのかなり異なる要素からなっている。ひとつはブラセーオと呼ばれる腕と上体の動きに集中する部分である。それはゆっくりとした静かな動きとなり、ギターの音色(ファルセータ)やカンテ(歌詞)を邪魔しないものである。もうひとつはサパテアードの部分である、ここでは脚の技に集中し、最も多くのエネルギーが必要とされる部分である9。ここではどのように動の時間(サパテアードが行われている時間)と静の時間(ひとつもサパテアードが行われない、つまりブラセーオ等の時間)がバイレの中で組み合わされているかを分析する。

 

 

素材及び方法

 

対象者

 

平均年齢が26 + 8.27歳、平均体重が56.18 + 2.29 kg,平均身長が170 + 4.30 cm5人のプロのバイラオールについての分析が行われた。彼らのフラメンコを踊り始めたときの年齢の平均は9.2 + 6.98歳である。

参加者はこの調査に賛同した者達であり、そのプロセスについてはあらかじめ書面での説明がなされており、完全に任意の参加であり、彼らが受ける唯一の恩恵というのは自分たちの踊りの特徴を明らかにした個別の報告書だけである。全ての参加者は下記の条件を満たしていなければならない。

 

  1. 成人である。

  2. 障害がない。
  3. 実験の妨げとなるような薬物の摂取はしていない。
  4. 10年以上のフラメンコのバイレの経験がある。
  5. ここ5年以内はダンスカンパニーやバイレのグループあるいは個人でフラメンコ舞踊のプロとして活動している。
  6. 月に最低でもフラメンコの舞台に2度は参加している。

     


分析方法

すでに様々なスポーツでの負荷を測定するのに有効であるために採用されている間接的手法である映像分析を用いることとする7,10,11,12,13。この手法の利点は手頃である、利用が容易である、何度でも繰り返し映像を必要に応じて見ることができる、移動しやすい、保存しやすいなどというところにある。さらに、最近のデジタルビデオカメラは映像を即時に、かつ容易くデジタル化し、解析のソフトを使用し映像を分析することを可能にする。このシステムの不利な点は時間の解像度が低いということである、ヨーロッパで使用されているパルシステムに対応したビデオカメラは毎秒25コマの撮影(50fps)となり、それに対し、映画用のカメラでは100-150、高速カメラでは毎秒500コマ以上が撮影される14。しかし、我々が分析を行うのはスポーツの一瞬の行動の分析ではなくバイレ全体の分析であり、動作の速度は毎秒25コマ以上となることはなく、0.04秒の正確さがあれば十分なのでこの解像力がマイナスの要因となることはない。

サパテアードの部分が最も負担がかかり、エネルギー消費の激しいところなのでこの部分の分析に集中することにする。又、静の時間というのをサパテアードをひとつも打たない部分、サパテアードを打つ部分からは分離された部分と考えることとする。

バイラオールには公演のときのレパートリーとなっている踊りを1曲踊ってもらい、それを撮影した。曲目の長さなどについては、フラメンコの特質上限定したり、一定の基準を設けたりしなかった1。撮影は常に同じ指針で行われた。まず、部屋の鏡の位置がバイラオーラの左側にあるように、観客の位置が彼らの正面になるように、そして最後にビデオカメラを持った分析官が常に踊り手の右側に位置するようにした(写真. 1)。たとえ踊り手が回転をしたり、移動したりしても、バイレ全体をこの側面から撮影した。鏡は映像分析中に踊りの動作の判別が難しい場合の補助とすることとした。通常、バイオメカニクスの分析に使用する映像は定点撮影となる7, 15。しかし、分析する動作のタイプにより採用される録画技術は異なってくると思われる6。我々の取った方法はバイラオールとカメラとの位置を変えること、すなわち、より明確に撮影するために焦点を合わす距離を変化させたりするもので、この方法は後の分析を容易にするために選択された。撮影された映像を分析する際に最も良い映像は横の動きに関しては踊り手の右側で踊りの動きに合わせて床に設置したカメラを動かし、縦の動きに関してはズームで調整するようにした。


写真1バイレの録画方法。バイラオール、フェルナンド・ガランの部分写真

 

収録された映像はパソコンに転送される。採用されたフォーマットはDV, PALシステム25コマ/秒。ビデオの圧縮システムはDVビデオ エンコデール。映像の処理率は14.150キロバイト/秒で、録画能力は9.544 キロバイト/秒であった。

伝統的にスポーツビデオを研究するためにはマグネットスコープが使用されてきたが15、現在はパソコンがより便利で経済的である。この分析ではUlead VideoStudio v-6.0のソフトが使用された。映像は毎秒25コマ映像化することのできるDVD-PAL設定、MPEGアーカイブで編集された。この方法により、すべてのバイレを一コマ一コマ分析することが出来た。忍耐のいる仕事だったが精確にフラメンコ舞踊のデータを得ることが出来た。Windows対応のMicrosoft Excel 2000のコンピュターサポートを使用し、サパテアードを打ったコマと分、秒を記載するフォームを作成した。この分析には38,000コマの映像が使用された

器具

記録の段階では機種番号DCR-HC 30 E、パルシステム対応のソニーのビデオカメラが使用された。データのパソコン導入は、従来のUSB使用よりもより優れた映像を取り込むFirewireを使用して、ロペール社製PC-CARD タイプ II, モデル IEEE 1394のキャプチャカードを使用して行われた。映像を取り込む際に使用されたソフトはPinnacle Studio v-8.12で、コマの視覚化にはULEAD VideoStudio v-6.0が使用された。

統計分析

統計分析にはWindows y Microsoft Excel 2000SPSS 14.0ソフトが使用され、カテゴリー変数、パラメータ、量的変数を用いて収集したデータの平均や分散、標準偏差などを計算して分布を明らかにし、データの示す傾向や性質を把握する記述統計を行った。

 

結果

フラメンコ舞踊の平均的な長さは310.32 + 113.89秒である。


1: 静の時間の結果

時間()

静の時間の回数の%

バイレ全体の長さに対する%

1

60.61%

0.87%

2

18.18%

0.52%

3

9.09%

0.39%

4

6.06%

0.35%

5

3.03%

0.22%

 

2:動の時間の結果

時間()

動の時間の回数の%

バイレ全体の長さに対する%

0-10

40.00%

4.93%

11-20

17.50%

7.26%

21-30

5.00%

3.16%

31-60

12.50%

14.34%

61-90

5.00%

9.41%

91-120

7.50%

18.57%

>120

7.50%

38.47%


3:静の時間と動の時間の平均


平均時間()

バイレへの

出現回数

バイレの中でのトータルの長さ()

バイレ全体の長さに対する割合

最短時間 ()

最長時間 ()

静の時間

1.85 + 1.42

7 + 4.06

12.20 + 1.42

3.85%

1

5

動の時間

40.05 + 57.92

8.4 + 3.91

340.4 + 57.92

96.15%

1

245


図2.男性フラメンコ舞踊における静の時間と動の時間の割合



論点

分析を行ったバイラオールの舞踊の長さの平均は310,32 + 113,89秒であり、以前行った分析はもう少し長く、322,79 + 106,35 秒であった1。これは別の機会に行ったバイラオーラの平均時間に比べても、だいたい64 秒から 147 秒くらい短い1,14。これは、女性のバイレの場合、動きの中心が腕、体幹、腰の動きとなるブラセーオの部分(図3)がより鮮明に現れているが、男性の踊りの場合はこの部分の占める割合が少なく、そのためにバイレ全体の長さも短くなっているものと推察される。



3 バイラオールのカルロス・カルボネルによるブラセーオのポーズ

ひとつのサパテアードも行われなかった時間を静の時間、あるいはバイレ中の回復の時間と考え5、それはバイレのブラセーオの“シエレ” 16の部分と一致する。男性舞踊の場合、それに費やされる時間はひとつのバイレにつき平均、12.20 + 1.42秒で、バイレ全体の3.85%にあたる。静の時間がひとつのバイレにつき平均、32 + 2.10秒で、バイレ全体の6.99%にあたる女性の舞踊の場合よりもかなり低い数値である14。男性のフラメンコ舞踊の時間が女性の場合よりも短い理由としては、ただ単にブラセーオ16に費やす時間が短いというだけでなく、サパテアードの時間帯がより濃密であるにも関わらず1、回復の時間、つまり静の時間が短く、そのため多くのエネルギーが消費されるので、踊りの時間も短くなると推察される。この静の時間の長さは1秒から最高で5秒である。静の時間で最も多く繰り返されるのは1秒の休止で、60.61%であり、この短い静の時間ですらバイレ全体から見れば、0.87%に過ぎない。静の時間の占める割合から見ても、男性舞踊のほうが、女性舞踊よりもより体力を消耗するものであるということが理解できる141から4秒の静の時間は女性の場合は男性の場合より2倍多くあり、5秒以上のものは男性舞踊の場合はわずかに0.22%である、それに対して女性のバイレの場合は5から15秒の静の時間は1.71%である。その上、男性舞踊の場合、最大の静の時間は5秒であるのに対し、女性の場合は15秒である。(表4

4フラメンコにおける静の時間の比較表

バイラオーラ14

バイラオール

1

2.48%

0.87%

2

1.02%

0.52%

3

1,20%

0.39%

4

0.58%

0.35%

5-10

0.69%

0.22%

11-15

1.02%

0.00%

 

動の時間はひとつでもサパテアードを踏んだ時間と考える。女性のフラメンコ舞踊14と比べると男性舞踊のほうがより密度が濃い。90秒以下の短いサパテアードというのが女性舞踊より少なく、90秒以上というのが女性舞踊より多い、具体的に述べると、男性舞踊の場合57.04%であるのに対し女性舞踊の場合は41.95%である(表5)。このことは女性舞踊のサパテアードの時間が274秒で男性舞踊の245秒よりも長いにもかかわらず、男性舞踊のほうがよりエネルギーを消耗するものであるということを示している。

5 : フラメンコ舞踊の活動の期間の長さのグラフ

バイラオーラ14

バイラオール

0-10

5 .94%

4 .93%

11-20

8 .08%

7 .26%

21-30

11 .73%

3 .16%

31-60

15 .40%

14 .34%

61-90

9 .91%

9 .41%

91-120

15 .6%

18 .57%

>120

26 .29%

38 .47%

 

他の種類のダンスでこのような分析が行われたことがないことからスポーツとの比較が唯一できるものである。フラメンコ舞踊の負荷についてはすでにAciclicoのスポーツとの比較がなされている1,2,9。フラメンコ舞踊の長さがバスケットボールやハンドボール、バレーボールの試合の長さよりも短い事は確かであるが、バイラオールが舞台上にいる時間は70分あるいは90分続く公演であれば40分から55分の間であり、それは選手がピッチの中にいる時間とほとんど同じである。

男性のバスケットボールの選手を対象としたものにコリとファイナ16の研究があるが、それによると選手が止まっている時間は試合全体の時間の3.2% (ゲームメーカー)8.2% (ウイング、センタープレーヤー)であったが、それはフラメンコのバイラオールの3.85%と同等のものである。しかしながら、ミラー17の同様の研究では28% (ゲームメーカー)33% (センタープレーヤー)となっており、前述の研究に比べ、かなり多くなっている。コーエン(バルベーロ記述19)によれば、バスケットボールの選手たちの静の時間は10.73 + 5.7 秒であるのに対し、男性のフラメンコであれば、その数値はかなり低く、1.85 + 1.42秒であった。アルゼンチンのバレーボールのクラブリーグのプレーヤーを対象に行われたエスペールの研究によれば20、静の時間は全体の84.6%,フラメンコ舞踊の静の時間よりかなり長い。この違いはそれぞれの活動の性質の相違から生まれたものであると認識でき、分析データの結果を比べることにそれほどの意味はないが、フラメンコ舞踊というものがいかに多くの体力を必要としているものであるかということはこの結果から理解できるだろう。

 

動の時間に関しては、何がしかのサパテアードを実践した時間と考えると、全体の96.15%に相当し、その平均は340.4 + 57.92秒となる。このパーセンテージはプロのバレーボールプレーヤーの25.5%であるのに対しかなり大きいものであり20、どちらかというとコリとファイナ17により記録された96.8% (ゲームメーカー) y 91.8% (ウイング、センタープレーヤー)、ミラー17がはじき出した72% (ゲームメーカー) y 67% (ウイング)に近いものである。動の時間は1秒から最長で245秒であり、それは4分を超えるサパテアードであり、あらたに、フラメンコ舞踊の要求する運動エネルギーというものがいかに大きいものであるかを示すデータである。重要なのは120秒以上のサパテアードがバイレ全体の38.47%であり、バスケットボールにおける5.3%よりかなり多い1711秒以下のサパテアードはバイレ全体のわずか4.93%であるということであり、バスケットボールの5.4%よりわずかに少なく17、ハンドボールで示された66.9%。よりかなり少ないということである20。フラメンコ舞踊がいかに体力を必要とするバイレであるかということは動の時間と静の時間の比率が21:1となっていることからも明らかであり、これはバスケットボール17やハンドボールの2:1をかなり上回る数字である22


 

結論

男性フラメンコ舞踊の静と動の時間の分析から導き出されることは、女性のバイレに比べ、バイレ全体の長さは短いが、より体力を消耗するものであるということである、なぜならば、途中挿入される静の時間はより短く、動の時間はより長いからである。球技に限定されたグループで行うスポーツと比較するとそれは比肩し得るものであり、このことにより、フラメンコは回復に費やす時間が極端に短い非常にハードな身体活動であり、そのため、トレーニングにはアナエロビックのエクササイズがより適しているということが出来る。体力回復に費やすことのできる時間が極端に短く、高いレベルでの体力を要求するバイレの身体的準備のためにはアナエロビックのトレーニングは非常に有効である。今回の分析結果はバイレの練習やトレーニングの強度、静の時間と動の時間を配分する上で重要な参照事項になったことと思う。フラメンコ舞踊に対して行われたこのような分析が他のダンスについてもなされるべきである。


参照文献

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  5. García JM, Navarro M, Ruiz JA (1996). Bases teóricas del entrenamiento deportivo. Principios y aplicaciones. Madrid, Gymnos

  6. Gutierrez M, Soto V, Martínez M (1990). Sistemas de análisis computerizado para el movimiento humano. Técnicas indirectas cinematográficas y su sincronismo con los registros indirectos. Málaga, Unisport

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  9. Vargas A, Lozano SG, Macara A (2008). El esfuerzo físico en el baile flamenco de principios del siglo XX y el actual. Rev. Cent. Investig. Flamenco Telethusa, 1(1), 7-9

  10. Aguado X, Lloveras P (1987). Estudi espacial de joc: el fútbol sala per a cecs. Apunts Educació Física i Esports, 9, 65-70

  11. Aguado X, Riera J (1989). Mesura del trevall del waterpolista durant la competició. Apunts Educació Física i Esports, 15, 4-9

  12. Aguado X (1991). Cuantificación de los desplazamientos del jugador de jockey sobre patines en la competición. Apunts Educació Física i Esports, 23, 71-76

  13. Aguado X (1993). Eficacia y técnica deportiva. Barcelona, Inde

  14. Vargas A, González JL, Mora J (2010). Biomecánica del baile flamenco. Análisis de los tiempos de pausa y actividad. Rev. Cent. Investig. Flamenco Telethusa, 3(3), 26-31

  15. Aguado X, Izquierdo M, González JL (1997). Biomecánica fuera y dentro del laboratorio. León, Universidad de León

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  19. Barbero JC (2001). El análisis de los indicadores externos en los deportes de equipo: baloncesto. Lecturas: Educación Física y Deportes. Revista digital, 38(7). 12/04/2010 www.efdeportes.com/efd38/indic.htm

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